先日ある方から薦められて

野村克也氏の『そなえ』を読んでおります。

野村克也氏はプロ野球選手として活躍したのち、

監督しても知将として知られ、

多くの功績を残してきた人。

私も一度講演を聴きに行ったことがありますが、

才能のない自分がどうして成功することができたのかを、

細かくお話ししてくれました。

その時は話が細かすぎて、

プロ野球に入団してそこそこの話しで時間がきてしまったのですが…(笑)


この本のサブタイトルに

〜35歳までに学んでおくべきこと〜

と書いてあります。


そなえとはまさに準備であり、

その準備の仕方にも違いがあり、

35歳までに未来のことを考えて、

人間形成、人生設計をしなさいということだ。


野村克也氏は「人間的成長なくして、技術的成長なし」と言っています。

一人前のプロ野球選手に、

技術指導の前に人間としてどうあるべきかを、

時間を割いて教え込んでいったそうです。


ここで一生懸命にノートにメモを取った選手の多くは、

その後活躍し、

そのノートを現役引退後も大事にし、

いつでも見返せるようにカバンの中にしまっている。

そんな人も多くいるそうです。


私もメモを取る大事さはしょっちゅう朝礼や事あるごとに言っていますが、

実際に朝礼でメモを取る社員は多くありません。


「20代、30代での成長角度次第で、

40代以降の成長の度合いが決まる」

このこともよく言っていますが、

なかなかピンとこない人が多いのではないでしょうか。


野村克也氏は“35歳までに”と言っていますが、

言うなればそこまでにどういう成長角度をつけたかで、

その後の人生は決まるということです。


どんな業界でも一流になるには共通点があるとつくづく感じます。

誰からでもどこからでも学びは多く得られます。

野村克也氏らしく、

歯に衣を着せぬ物言いもいいですね(笑)

ぜひおススメです。